街の隅っこ、世界の中心。子供の頃に住みたかった町で、一軒家を借りて、気ままに生活を始めました。

【地域行事】万人子守地蔵尊

【地域行事】万人子守地蔵尊

子供の健やかな成長を願って。

 

さて。岩代近辺のご家庭にお邪魔すると、こんなお地蔵様が仏壇に置いてあるのを見かけます。

(木なので地蔵という表現が合っているのかは謎。)

 

 

ちょっと怖いかもしれないけれど、決して呪いの人形ではございません。むしろその逆。これは「子供の健やかな成長を願って万人子守蔵尊からお借りしたお地蔵様」なのです。お守りのお地蔵様バージョン、といえば解りやすいでしょうか。

子供が怪我をした場所をお地蔵様で摩ったら傷が残らずすんだけれど、後日お地蔵様に染みができた(お地蔵様が子供の怪我を被ってくれた)とか、高熱が出た際にお地蔵様を抱いて寝たら治ったとかそう言うお話をよく聞きます。私が昨日行ったラジオ局でも、兄がけがをしたらお地蔵様の同じ場所がパックリ割れていた!というスタッフさんが居ました。

 

こう書いても、いきなり、なるほどー。ってならないと思うのですけれど、そもそも先刻から言葉が出ている「万人子守地蔵尊」ってなんぞって話ですよね。マンニンコモリジゾウソン、と読みます。

二本松市唯一の「子供のためだけの寺院」であり、例大祭には二本松市近隣の市町村のみならず福島県内外から多くのご家族が訪れます。今日はこの、不思議な木のお地蔵様と、この万人子守地蔵尊とのつながりについて書きたいと思います。

 

万人子守地蔵尊には祀られているご本尊……お地蔵様があるわけですが、これには言い伝えがあります。

その昔、岩代の小浜でこどもたちがお地蔵さまで遊んでいたのですが、うっかり川沿いにお地蔵さまを置いたままにしてしまい、その後お地蔵様は大雨で流され、宮城県の荒浜に流れ着いたのです。当時、荒浜で厄病が流行しており、医者も匙を投げ出し始め、祈祷師がお祈りをして疫病を鎮めようとしていました。するとある日、祈祷師はお地蔵さまが「小浜に帰りたい、小浜に帰りたい」と言っている声をきいたそうなんです。そこで荒浜の人々が小浜にお地蔵様を運んだところ、厄病が収まり、小浜でもこどもたちがすくすく育つようになった・・。

そのお地蔵様が、この万人子守地蔵尊のお地蔵様です。


そして、この寺院から「木のお地蔵様」をお借りして、大切にするとこどもも元気に健やかに育つという仕来りが始まり、この小浜を中心に子供が生まれると親御さんが5月の例大祭にお地蔵様を借りに来るのです。初めて来る人はお地蔵様をお借りしに、そして1度借りた人は「お地蔵様の里帰り」として例大祭に訪れます。

中には「子供が無事20歳になりました」と、お返しに来るご家族もいます。

 

子供が生まれた喜びと将来への願いを込めて借りに来て。

(赤ちゃんを抱いたお母さんと祈祷を申し込むお父さんの若夫婦をよく見かけます。)

 

毎年ここに家族みんなでご祈祷に来て、そこで子供の成長を確認できて。

(祈祷中は正座。お父さんお母さんが静かに目を閉じる様子を見て子供もきちんと正座。そのあと、出店でみんなでたこ焼き。)

 

子供の成人とともに、お寺に戻るお地蔵様。

(返すお地蔵様と一緒に家族写真を撮っている若い女の子もいます。)

 

 

とっても素敵な仕来りだと想うのです。

 

 

二本松市、福島県だけでなく、中には沖縄やハワイから郵送で5月の里帰りをさせるというので驚きです。

 

子供を想う親の気持ちというのはいつの時代も変わらず、そして、場所も問わないのですね。

稚児舞も披露されます。この日のために、練習を重ねる地元の子供達。

 

(寺院の中はめっちゃカラフル!インスタ映え!)

(お地蔵様には個性があります、人と一緒ですね。)

 


もしまだお借りしていないという方が居れば、次の5月に訪れてみてはいかがでしょう??露店も出ますよ★

 

 

ちなみにおみくじも引けます。(中吉でした。物損事故に注意!商いはうまい話には気をつけろ!そして想い人にはしつこくしないこと!そして試験は国語は良いが英語がダメ!いずれもめっちゃ具体的なお告げでした。笑)

 

 

 

 

 


万人子守地蔵尊例大祭日程

毎年5月3日~5日まで、万人子守地蔵尊例大祭が、3日間にわたって開催されています。

例大祭では、新規のお地蔵様の貸し出しのほか、お地蔵様の里帰りとご祈祷が行われています

 

詳しくは岩代観光協会さんまで!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(赤いスカートだったので、せっかくだからたそがれてみました。)