街のすみっこ、セカイの中心。

二本松の菊人形に20年ぶりくらいに行きました。

二本松の菊人形。そんなイベントをご存知でしょうか。二本松の提灯祭りと並ぶ、二本松を代表する祭典です。提灯祭り、菊人形の知名度は高く、二本松といえば秋!という方も少なくないはず。管理人が東京に住んでいた時も、たまたま飲み屋さんで隣になった方に出身が二本松だと話すと「菊人形のところだね!」と言われたこともあるので、知名度はあるイベントです。

 

ただ。

地元生まれの私からすると率直なイメージは「あれはお年寄りがいくものだよね」「一度行けば満足だよねぇ」と、実はあまり良くない。これは私個人だけでなく、少なくとも同世代の二本松在住の方で「やばいね!菊人形楽しいね!」という方に出会ったことがない。。。。。。。菊という花の地味さや、人形に菊を着せて戦国時代や幕末を再現するというのがイマイチ<年配の方が好む観光地>であり、あまり明るいものではなかったんです。

今はどうなのかわかりませんが、私たち世代の二本松市内の小学校では、鼓笛パレードの際のゴールがこの菊人形会場でしたので、中に入ってみたことはあります。友達と学校外で歩き回れる楽しさや、祖父母が喜んでいたことは覚えています。ですが、小学生の子供目線では、まず菊の良し悪しがわからず、人形もなんか怖いし、時代劇の説明も読んでもよくわからない。スゴーーク遠方から人が来た時に案内するかも、とか、おじいちゃんおばあちゃんがいきたいっていったら車出すついでに行くかもしれないけど、好んで行く必要はないかな。入場料かかるし。そんなふうに思っていました。

そんなこんなで、最後に菊人形を見てから約20年の歳月が過ぎておりました。

関係者の方がこのブログを発見した折にはマジで、ぶっ飛ばされそうです。でも待って欲しい。ここからめっちゃ褒めるから。それくらい、今回わたし楽しかった!!!!!

そうだ菊人形に行こう!ではなく、なんとなくでいったことがきっかけで。

今回菊人形会場に行ったのは、それ自体が目的ではなく。息抜きに霞ヶ城公園の中にある洗心亭でお抹茶をいただきたいと思ったことからです。霞ヶ城公園は、二本松のお城・霞ヶ城一体を指しており、石垣や箕輪門などが今もまだ残っています。日本100名城の一つであり、また同時に日本さくら名所100選にも選ばれています。桜に関しては、一本桜や銘木を除いて、複数の桜並木・庭園が楽しめる場所の中では贔屓目なしで、ここの景色にかなう場所はそうそうないのではないかなと思います。

 

 そこにある洗心亭という明治時代の建物があり、茅葺き屋根の下で、お抹茶が楽しめます。以前は安達ヶ原ふるさと村でもお抹茶とお菓子が楽しめたのですが、こちらは確かお休みになってしまったので、この洗心亭に行くことにしました。洗心亭自体は、菊人形会場(有料エリア)の外なので 、この時点では菊人形会場に入るつもりはなかったのですが……。

お抹茶をいただきながら、障子戸の下に見える会場は、なにやら、昔の記憶の菊人形会場とは少し違うようです。昔よりもエリアが小さくなった気がします。また、迷路のようなコーナーが目につきました。あれは子供向けだろうか。あんなコーナー子供の頃にあったかな。少し興味が出ます。

いざ会場へ

せっかく来たんだし入ろうかなと思いつつ、昔の<人形怖かったなトラウマ>に入場を一瞬ためらいました。笑 菊の品評会のようなコーナーももちろん大事だとは思うのですが、私にはその良さはまだ早くて、入場料を払って入るのは正直、戸惑います。

が、券売機の近くにあったこの菊人形に合わせて開催されるマルシェ情報などを見ていたら「あれ?もしかして私の知っている菊人形とは少し路線が違っているのかも」と思い始めます。菊人形時期の開催に合わせて、菊を髪に結ってくれるといった企画が昨年ごろから始まったのは知っていたのですが、会場の一部でやっていることで、全体のコンセプトは昔のままなのでは、と思っていたのです。

よし!せっかくだし入ってみるか!一緒に来た友人もいることだし、会話しながら進めばそれなりに楽しいだろうという軽い気持ちで。

どうでもいいですが、思ったより、入場料高くない。700円。勝手に1000円くらいするものだと思っていました。また、入り口も子供の頃のイメージよりなんだか明るい。もうここまでくると、どんだけ子供の頃この会場を怖い暗いと思っていたんだよと自分に笑えて来ます。鼓笛パレードの後の入場なので、疲れていたせいもあるのかも。

さて、いざ会場内。
前半は、定番の菊をまとった人形がお出迎えです。さすがに大人な年齢なので、もう人形自体を怖いとは思いません。むしろ「ああ〜こんな感じだった!懐かしいなぁ!」とすら思います。菊と通路の間の柵が竹でできているんですけれど、それですら、なんだか懐かしいと思ったほど。笑

通路に並べられた菊も、こんなにいろんな種類があるのだなぁ、と楽しみながらみることができました。個人的には緑の菊ってちょっと可愛い。平日でしたので、当然若いお客さんは少ないものの、それでもちらほらと、子育て世代を見かけます。

そして、驚いたのは後半。菊を取り入れた小さなお庭や、ウエディングドレスなどの展示が続くのです。明らかに前半とコンセプトが違います。会場の外から見た迷路では、シャボン玉が出てくるマシーンがあってテンション上がりました。何あれ欲しい!笑 また、象の形をした菊のアートには子供がのることができ、会場内の子供たちには大人気。みんな大はしゃぎでした。

 

池の真ん中に大きな、菊のアート。会場を上から覗いた時もとても目立っています。

多様な種類の菊をぎゅーっと詰め込むのは、一画面にカラフルなお花をこれでもかとゴージャスに使用する蜷川実花さんとかHASEOさんの技法のようで、ちょっとイマドキ感があります。

日本人のイメージする菊。

そもそも菊って明るいイメージがありません。日本人の生活には、欠かせないお花だけど、お墓やお寺といった場所で見かけるお花。昔、3年B組金八先生で、入院した教師の元に生徒が来て、花束を置いていき、それを教師は喜んで受け取るも、奥さんが菊であることに気がついて払いおとす!というシーンがありました。私はそのシーンが衝撃でしたが、菊=死を連想してしまうんですよね。だから、このイベントに足が向かなかったというのもあるのかもしれません。これが薔薇園だったら、ダリアだったら、紫陽花だったら、もっと気軽にカメラを片手に向かったと思います。実際そういった花を見に遠出をしたことは多々あります。

 

でも実際の菊の花言葉は、『高貴』『高潔』『高尚』色別では、黄「わずかな愛」「長寿と幸福」白「誠実」「真実」赤「あなたを愛しています」と、ネガティブな言葉は全くないんです。そもそも、花として長持ちするし、寒い時期にも咲き、厄を落としてくれる、邪気を払うという力もあることからお供え物となった菊の花。むしろ縁起いいじゃん!と心ではわかりつつ、暗いイメージが拭えませんでした。でも改めて、今回の展示を見て品種も色も多様で、こと菊人形においては、アートとしての一面もあって、十分楽しいじゃん!むしろこれまた来たいやんけ!という価値観の変化があったように思います。

 

  

歴代のポスターがずらりと展示されていました。歌舞伎調のものが、一時期二本松のお城と菊を前面に押し出したものになり、その後大河ドラマとのコラボが始まり、そして近年は、また少しポスターのコンセプトが変化しているようです。この、紙面の変化からもわかるように、若い層に向けて発信しているということなのでしょうか?管理人は、そこまではわかりませんが。。。。。兎にも角にも、楽しかった菊人形会場。

女性向け、子育て世代に向けて制作されている感じもしますね。

 

菊人形、見に行くなら、もう少し後かも?!

という訳で思いがけず楽しんでしまった二本松の菊人形。今まで持っていたイメージが少し変わりました。おじいちゃんおばあちゃんの手を引いて行くイベントだと思っていたのですが、これは子育て世代の方やカップルが行っても楽しい場所です。また、同じ公園内にある本丸は見晴らしが良く、登り切った後にまるで世界を手に入れたかのような素敵なパノラマ風景を見ることができます。智恵子の生家や智恵子の杜公園なども合わせて楽しむとあっという間に1日が終わったり。

ただ、一点、菊の咲き具合的にはまだ見頃ではないのかなというのがあります。後半のアトラクションやアートはとても綺麗になっていました。しかし前半の菊や提灯祭りにちなんだ菊など(おそらく、差し替えができないような育ち方の菊)はまだ見頃ではないようです。霞ヶ城公園全体の紅葉もようやく色づき始めた、という程度なので、紅葉と合わせて、満開の時期はもう少し先といった印象でした。

 

地元の良さって見落としがち

地元のものって、ついつい見落としてしまいがちですよね。今日のエピソードは私にとってまさに、でした。1度見たからもういいいやそう思ってしまったり、近場過ぎて外からのリアクションを感じられないのでそのすごさを他所からの声で再確認できなかったり。でも、今まで<食わずぎらい>みたいなことをしていたんだなぁと、ちょっと反省。本当に、若い人にこそお勧めできる場所だなぁと思って、ブログに書きました。こういう地元の良さってきっといっぱいあるんでしょうね。

二本松の菊人形

場所:霞ヶ城公園(二本松駅より車で10分程度)、駐車場あり

  • 一般大人 700円(団体割引20人以上600円)
  • 障害者手帳をお持ちの方 大人 500円(団体割引20人以上400円)
  • 中学生以下、入場無料

詳しくは二本松市のwebサイトを御覧ください

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