街の隅っこ、世界の中心。子供の頃に住みたかった町で、一軒家を借りて、気ままに生活を始めました。

六本木が小浜新町と化す!?一般社団法人マツリズム1周年イベント参加レポート

六本木が小浜新町と化す!?一般社団法人マツリズム1周年イベント参加レポート

突然ですが。

六本木に来ました。

 

 

 

そこでまさかの字新町の皆さんとばったり!いやぁ世界って狭いですね!!運命感じちゃうわ!!

……というのは嘘です。

今日は、「一般社団法人マツリズム」の法人1周年記念イベントがありまして。マツリズムとは. 「祭りの力で、人と町を元気に」. をモットーに、. 地縁を超えた新たな人のつながりを. 生み出す団体。グリーンツーリズムって言葉があると思うんですが、そのグリーンの部分を祭りに入れ替えてるんですよね。具体的には「担い手のいない地方の祭りに、都会から参加者が混ざり、祭りを通じて繋がりを作って行く」ということ。一度参加した参加者を二年目に「おかえり」って地域が迎えることが目標なんですって。2年前(平成28年)に、奇しくも小浜の紋付祭り見学イベントを企画していた私が次年度(平成29年)に受け入れをする祭りを探していたマツリズム代表の大原さんと知り合いました。そして大原さんの掲げるビジョンに感銘し、私自身もマツリズムの大ファンになりました。

そしてブログを書いていて気づいたのですが、このブログで小浜の紋付祭りに触れたのはこれが初なんですね、なんてこったです。小浜の紋付祭りについて書くと、多分とんでもない量の文字数になってしまうので、今回は割愛しますが、岩代の中にある小浜地区のお祭りで、200年を超える歴史があります。詳しくはおいおいこのブログでも触れますが、今回は、 岩代観光協会 をご覧ください。

祭りの雰囲気を知りたい方は

こちらを参照。岩代、小浜では祭りの全行程を取り仕切る地元青年による組織を若蓮と呼びます。小浜には、反町若連、鳥居町若連、藤町若連、そして新町若連の4つの組織があり、それらがまとまって「小浜の紋付祭り」を運行しています。

 

とても素敵なお祭りですが、少子化をはじめとする地域の人口の減少により若蓮の数はとても少なくなってしまいました。未来永劫続くことが約束されたお祭りではありません。現実の問題として「やっとこさ運行している」という状態です。

 

 

ともあれ、今日私はマツリズムの1ファン、紋付祭りの1ファンとして観覧させていただいたんですね。

少し前まで体調を尋常じゃなく崩していて、実家と病院には「ちょっと近所に出かける」くらいしか言ってなかったので、しこたま怒られたんですけど。笑 「ちょっとそこ(六本木)まで!」ってことですよ。だって片道2時間程度ですよ。嘘は言ってない。

自分でいうのもあれですが、自分が運営していない祭りについて六本木に行くって、もはやアイドルの追っかけかよと。そのうち紋付祭りペンライトとか作り出さないか不安ですけど、それは多分大丈夫。

 

 

ところで六本木に来ても、新町は、新町テイストなんですね。

私「今日は何時に集合したんですか?

若蓮さん「7時20分ごろ?小浜。」

私「え?めっちゃ早くないですか?新幹線は?」

若「9時くらい」

私「んんん!!!???私より早く出てるんですけど・・・。どうして私の方が早く着いてるんですかね、観光とか?」

若「酒飲んで来た

すごいな!!でも、酒飲んでても、ちゃんとやるのが字新町さんなんですねすごいぜ!!

もうね、「ここは六本木じゃなくて小浜なんじゃねーかな」って。大都会のおしゃれなビルなんですけど、見慣れた亀さん(の法被)たちが賑わっているのを見ると、いつもの光景。この人たちがいればどこでも紋付祭りテイストなんだな、すげぇなって思ったわけです。そりゃあ小浜の景色でこの人たちがいれば文句なしですけど、この人たちさえいればどこでも新町テイスト。やっぱ、祭りは人だなって。

 

肝心のサミットの大まかな流れは、代表挨拶、マツリズムについての説明、各お祭りの紹介、そして休憩を挟んで、ワークショップでした。途中、気持ちをほぐすための盆踊りがあったり、鏡開きがあったり。さすがマツリズムです。場は研修とかとは違い、終始笑いが絶えず、和やかでした。   

    

 

これがマツリズムの概念。非日常があることによって、形成される地域のコミュニティ。

「祭りは地域のエンジン(円陣)だ。」という大原さん。円陣のちからってすごくて、円陣を組むことで団結力と集中力を高めることができます。スポーツなどで円陣を組むのにはちゃんと理由があって、全員が1つの目標に集中して意識を持って行くことで、普段とは違うパワーを引き出すことができるんですね。つまり円陣=祭りがあることで地域のまとまり方が変わってくる。そんな祭りによそ者を入れること、そして参加者と担い手の両方にメリットのある活動をしています。

 

 

そして、我らが二本松市岩代、小浜の紋付祭りのプレゼンタイム。プレゼンをしている字新町若連会の善方さんの本気が素晴らしい。贔屓目なしで、プレゼンが大変美しかったです。

 

ちなみに二本松の他には
・高木神社例大祭 四丁目睦(東京都墨田区)
・黒石寺蘇民祭 黒石寺蘇民祭青年部(岩手県奥州市)
・熱海こがし祭り 熱海銀座(静岡県熱海市)
・大東七夕祭り 大東七夕応援計画(島根県雲南市)

もうみんな祭り熱がすごいですね。そして、それぞれマツリズムと繋がっていることもあって、どこも「これから」に対して前向きだし行動的です。祭りの運営形態はそれぞれ違いますが、熱は共通なんだなって感じることができました。複数の祭りの担い手さんが意見や情報を交換する……こんな機会滅多にないです。

 

 

ワークショップでは各お祭りのキャッチフレーズを考えます。お祭りの担い手さん、ツアーに参加した人、そして参加していないけど興味のある人。みんなでお祭りを言葉で表現しようと四苦八苦。どんな祭りなんですか?という質問に始まり、何を伝えたいですか、どんなことが特徴ですか?

小浜の紋付祭りは「とにかくすごいんです。」と参加された女性が言います。

・人とのつながり ・涙が流れる ・金木犀の香り いろんなワードを絞り出していきます。(涙が流れる、に関しては私が泣き上戸なのでは説が漂っていますが、他の参加者さんも泣く!!!って言っていたので私個人の涙腺のせいではないということが証明されました。)

 

 

みてください。この祭りの特徴を話す時の若連さんの楽しそうな顔!!!

 

 

 

もう一枚。めっちゃ楽しそう!

 

この、「担い手さんが楽しい」がどんどん伝染してくんです。聞いている人も真剣そのもの。

 

そして紋付祭りの最終的なキャッチフレーズはこちら。

 

その静寂にいろ。〜金木犀の香りと濃縮感動体験〜

伝統や思いやお酒やつながりや、いろんなことがある3日間。その3日間の濃厚さ。そして、3日間のうちにたった5分ほど町がしんと静まり返る口上という段取りがあるのですが、その空気感がとにかくすごくて。でも、昨年紋付祭りに参加した女性も、移住者の私も、紋付祭りの「魅力を言葉に表すことができない」んですね。あの空気感や感じるものを表現する日本語は広辞苑広げても多分無理だろって。それを聞いた、まだ参加したことのない方が、「あえて表現しない」ってことを選んでくれて、そして若蓮さんが兎に角そこに「居ろ」って。祭りなのに静寂ってどういうことなんだろうっていうキャッチフレーズです。

このキャッチフレーズは、どこかで使われるものではないです。今回のワークショップのお題の答えでしかない。でも、地元の人以外と真面目に祭りについて考えるって、そうそうあることではありませんよね。マツリズムまじすごい。

 

 

 

そして、場は懇親会へと移っていきます。

尋常じゃないお酒を持ち込んでいました。さすがだ。

ビールを開けるのもどこよりも早い。さすがだ。(本日2回目)

ここは本当に六本木だろうか。小浜ではないのか。

 

このサミットの冒頭で、マツリズムの岩楯さんが、幸福度の話をしていました。不景気だと言われても国民一人あたりのGDPは増加傾向にあります。しかし日本の幸福度は上昇しない。それは「幸福=お金」ではないからです。幸福というのは、お金だけでなく、健康やつながりを含めてのもの。そして、そのつながりを幸福に変えることができる一つのキーワードがお祭りなんだとお思うんです。このサミットに参加していた皆さんは、とても幸せそうでした。

また、岩手蘇民祭の開催される黒石寺の僧侶・藤波さんの言葉が印象的です。

「(祭りの)可能性はわからないし、なんでお祭りやってるんですかって聞かれたら困るんですけど。祭りって、神事なので神様のためにやってるんですけど、だけど、祭りをやっているのは「人間」なんですよね。神様が人間を作って祭りを作った。つまり人間がいなくても、自然の中には、「祭り的な何かのエネルギー」があるはずなんです。それを人間が感じて「祭り」にしたんだと思うんですよね。」

 

日本の抱える課題への答えや、これから先の未来への可能性が、形も歴史も様々だけれど各地にある「祭り」という、昔から受け継がれてきたものへの原点に帰ることで見つかるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

とめどない文章になってしまってますけど。ワークショップの中のメモの中に見つけた一言でこの記事を閉めます。

 

何が何でも残し続ける。